ナリヒラヒイラギナンテン
Berberis confusa ‘Narihira’
名前の由来はイケメン歌人の彼!?
科名:メギ科
属名:メギ属(マホニア属)
学名:Berberis confusa
(Mahonia confusa)
原産地:中国
開花期:10-12月、実3-4月
常緑低木
個性
植物たちには
それぞれ個性があります
・ホソバヒイラギナンテンの近縁種。
・ナリヒラは園芸種名
・ヒイラギナンテンよりも随分と葉が細くスラっとしている。
・平安時代の貴族で美男子の代表、在原業平(ありわらのなりひら)が由来と思われる。スラっとしているので。
・果実は黒い青色で、ナンテン(南天)の付き方に似ている。
・ヒイラギのようにとげがあったり、南天のような複葉、かつ果実の付き方だったり、合わせてヒイラギナンテンとなっているが、ヒイラギでも南天でもない。
ナリヒラは品種名で、ヒイラギナンテンの一品種です。【ヒイラギ】とありますので、【ヒイラギ】の仲間かな~、【ナンテン】の仲間かな~と思われる方もいると思いますが、実は全く違う植物。
ナリヒラヒイラギナンテンの本名は、Berberis confusa (またはMahonia confusa)といい、メギ科メギ属(マホニア属)のベルベリスです。ヒイラギの本名(学名)はOsmanthus heterophyllusで、モクセイ科モクセイ属のオスマンススです。ナンテンの本名はNadina domesticaです。メギ科ナンテン属のナンディナです。
さらに、【セイヨウヒイラギ】というのもあります。
クリスマスの装飾の定番ですが、これはこれで、【ヒイラギ】とも、【ヒイラギナンテン】とも異なる植物なんですね。
セイヨウヒイラギの本名は、Ilex aquifoliumで、モチノキ科モチノキ属のイレックスです。
複雑すぎて、よくわかりません。
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ちなみに、ヒイラギナンテンの花は、黄色い小花が穂のように咲きますが、この花にも面白い生存戦略が!昆虫が蜜を吸おうとやってきて奥にもぐりこんで雌しべの根元に触れると、何と雄しべが内側に動くんです。
これは、昆虫に雄しべの花粉をくっつけてやろうと動きます。
かなり細い枝を花の真ん中奥に突っ込んでみてください。広がっていた雄しべが狭まり、頑張って花粉をくっつけようとします。春先はまだ昆虫が少ないので、こういった仕掛けをして確実に花粉をつけるという戦略なわけです。
遠目からみてはなかなか気づきにくいですが、よくよく見ると、植物たちは健気にもせっせと動いているのです。
学名
~名は体を表す⁉…
学名は世界共通の名前です
Berberis
-ベルベリス-
アラビア名でこの果実を
「berberys」と呼んだから、や
葉の形が貝殻「berberi」に
似ているから、など諸説あり
confusa
-コンフーサ-
無秩序な、混乱した、に由来
美
植物たちは様々なシーンで
魅力的な姿を見せてくれます