#0097シラカシQuercus myrsinifolia

シラカシ
Quercus myrsinifolia

様々な利用価値がある
丈夫な木材

別名:クロカシ
科名:ブナ科
属名:コナラ属
学名:Quercus myrsinifolia
原産地:日本、東アジア
常緑高木

個性

植物たちには
それぞれ個性があります


・常緑高木で、庭のシンボルツリーとしてもよくみられる。

・防風樹として垣根などに使われることも多い。

学名が「良質な材木」という意味であり、建築材、船舶材、農具、木刀など利用も様々。

・カシの語源は材が硬い「堅し木」が転訛したとされるのが有力。

・漢字でも堅い木と書いて「樫」

・どんぐりのなる木としてもよく知られる。

・樹皮が黒っぽいので「クロカシ」とも呼ぶ。

白?それとも黒?

シラカシ(白樫)。どんぐりがなる木のひとつでもあります。
防風、防火、生垣、公園、街路樹、庭木などなど様々なところに植栽されているとても一般的な木ですね。

弾力があって湿気にも強い、国産の建材の中では最も重いとされています。また非常に硬く加工しにくいという点がありますが、その分加工品は高価な場合が多いです。

また、お寺などの歴史的建造物に使われることが多いケヤキよりも丈夫(硬い)といわれています。国内の木材ではNo1といってもいいかもしれません。

そんなシラカシ。
名前の由来は、もちろん白い樫。材が白色であることからそう名づけられました。

ところが、簡単にいかないのが、植物の名前の世界です。

実は、このシラカシ、なんと【クロカシ(黒樫)】という名もあるのです。【樹皮が黒い】ことから名づけられました。同じ植物なのに正反対の名です。

まさに【白黒】はっきりつけていただきたい、という話です。

学名

~名は体を表す⁉…
学名は世界共通の名前です


Quercus
-クエルクス-

ケルト語 「quer」・・・良質の

「cuez」・・・材木

myrsinifolia
-ミルシニフォリア-

Myrsine・・・ツルマンリョウ属

folius・・・葉

ツルマンリョウ属のような
葉を持つことから

植物たちは様々なシーンで
魅力的な姿を見せてくれます


シラカシ