クリスマスローズ
Helleborus
聖夜を飾り、春を呼ぶ
別名:レンテンローズ、ヘレボルス
科名:キンポウゲ科
属名:クリスマスローズ属
(ヘレボルス属)
学名:Helleborus
原産地:ヨーロッパ、西アジア
開花期:12-3月
多年草
個性
植物たちには
それぞれ個性があります
・大きく分けて、クリスマスに咲く品種「ニゲル系」と早春に咲く品種「オリエンタリス系」(ヨーロッパではレンテンローズと呼ばれる)がある。
・夏の暑さには強くない。地植えは避暑地に植えるのがポイント。
・花弁と思われるものは、実はガク。ガクが落ちない、学が落ちない→受験シーズンに好まれる。
・日本に渡来してきたころは、茶花として楽しまれていた。
・原種のニゲルを「初雪おこし」、交配種を「寒芍薬」という和名もあった。
クリスマスローズは、名前にクリスマスとついていますが、クリスマスの時期ではなく3月ごろの初春に咲くものもたくさんあります。どういうことでしょうか?
実は、クリスマスローズの原産のヨーロッパでは、クリスマスローズというと、12月末ごろに咲くニゲル(クリスマスローズの原種の一種)のみを指します。
一方、クリスマスローズの中でも、ガーデンハイブリット(オリエンタリス系ハイブリットとも言われている)は、ヨーロッパではレンテンローズと呼ばれ、キリスト教の四句節(4月レンテン節)の頃に花を咲かせることに由来しています。
つまり、3月ごろの早春に咲くのはガーデンハイブリッドの方。日本ではニゲルもガーデンハイブリッドもどちらもクリスマスローズと呼んでいます。
また、鑑賞しているのは実は萼(ガク)。そのため鑑賞期間が非常に長く楽しめるんですね。【萼(=学)が落ちない】、とか一重のものは【五角形】をしていることから【合格】なんて洒落から、受験シーズンに好まれたりもしているようです。
クリスマスの時期に清楚な姿で心を清らかにしてくれるクリスマスローズ。
少しずつ暖かくなる季節、春の息吹を感じさせてくれるクリスマスローズ。
花の少ない冬から早春までの長期間、どちらも私たちを楽しませてくれます。
学名
~名は体を表す⁉…
学名は世界共通の名前です
Helleborus
-ヘレボルス-
「Helenin」…殺す
+
「bora」…食べ物
niger
-ニゲル-
黒い
(根が黒いことから)
orientalis
-オリエンタリス-
東方部の
美
植物たちは様々なシーンで
魅力的な姿を見せてくれます
赤塚植物園では、オリエンタリス系のオリジナルのクリスマスローズを育種しています。
名前は「伊勢みやび」シリーズです。清らかで清楚、透き通るような肌質、誰もが美しいと感じる花姿を目指して、育種選抜を行っています。詳細は、こちらからぜひご覧ください。