#0111アスチルベAstilbe

アスチルベ
Astilbe

フワフワ柔らか“泡い”パステルカラー

別名:泡盛草、チダケサシ
科名:ユキノシタ科
属名:チダケサシ属(アスチルベ属)
学名:Astilbe
原産地:日本(沖縄を除く)・中国・中央アジア・北アメリカ
開花期: 5-7月
多年草

個性

植物たちには
それぞれ個性があります


・初夏の庭に淡いパステルカラーで、フワフワとした花を咲かせる。

・花色も様々でピンク、赤、白、紫など。

・葉の形も小さいながらも整っていて美しい。

雨上がりなどは、残った雫がキラキラと輝き、とても美しい。

泡盛草、泡盛升麻(ショウマ)などの別名がある。

・夏の高温乾燥で葉焼けを起こすこともあり、半日陰のシェードガーデン(日当たりのよくない庭)に向いている。

別名「泡盛草」(あわもりそう)
泡がもこもこして盛り上がっているような姿から。

アスチルベは、初夏から秋にかけて色鮮やかなフワフワした柔らかな花穂をつけるお花です。

実は、アスチルベ、日本や中国原産の植物で、ヨーロッパに渡って交配され、逆輸入してきたお花。アジサイと似たパターンなのです。日本原産のアワモリショウマ(Astilbe japonica)と中国原産のアセチルベ・キネンシス(Astilbe chinensis)を、ドイツのゲオルク・アレンズさんが交配させ、1908年に発表したのがAstillbe × arendsii

というわけで、元々は東アジアの植物。日本の気候に良く合っており、比較的容易に育てることができるお花です。

和名の一つにチダケサシという名が付いていますが、アスチルベの茎が【チダケ(乳茸)】と言われるキノコを串刺しにして運ぶのにのにちょうどいい細さと固さだったことが由来とされています。このチダケ(チチタケともいう)(Lactarius volemus)は、夏から秋にかけてブナ林でよく見られるキノコです。

チチ茸刺し

食用になるそうで、食感はいまいちですが香りがよく調理法によってはうどんや蕎麦つゆなどの具に使うこともあるようです。チチタケは、乳の茸と書きますが。傷をつけると乳のような白い液を出すため、こう呼ばれています。
ですが、この乳はミルクではありません!ゴムノキなどから取れる成分と同じで、ゴムです。

食用のキノコとそうでないものを見分けるのは素人ではかなり難しく、キノコ狩りをされる際は、専門家の指導の下行うようにしてください。

学名

~名は体を表す⁉…
学名は世界共通の名前です


Astilbe
アスチルベ

「a」・・・無

「stilbe」・・・輝き、光沢

原種のインド産のアスチルベの葉が、
似た植物のAruncus(ヤマブキショウマ属)よりも光沢がなかったことから。

植物たちは様々なシーンで
魅力的な姿を見せてくれます


アスチルベ
アスチルベ