コバノズイナ
Itea virginica
小葉の髄菜
別名:アメリカズイナ
科名:ユキノシタ科
属名:ズイナ属
学名:Itea virginica
原産地:北アメリカ
開花期:5-6月
落葉低木
個性
植物たちには
それぞれ個性があります
・5-6月頃、白く小さな花が穂のようになる。
・遠目から見ると細長いブラシのよう。
・日本原産のズイナ(Itea japonica)に比べて、葉がやや細く小さいことから小葉のズイナ(髄菜)と名付けられた。
・ズイナは、その芯(髄)が灯芯に利用され、また若葉が食用にされていたことから、髄菜と名がついた。
・コバノズイナの仲間、日本原産のズイナ(Itea japonica)には、ダイエットに効果があるという希少糖が多く含まれている。
・その希少糖は他の植物の生育を抑制する効果がある。
・希少糖を含む自分の葉を周りに落として、他の植物の成長を妨げ、自分だけ成長できるように工夫しているのかも。
枝先に小さな花を密集して咲かせ、ブラシ状の花穂をつけます。コバノズイナは、日本に自生する同属のズイナ(I. japonica:髄菜)よりも、葉が小さいことから、「小葉の髄菜」とされました。ズイナは日本原産ですが、コバノズイナは北アメリカ原産です。
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ズイナの面白いところはその生存戦略にあります。ここからは、そのズイナ(髄菜)について、少しご紹介します。近年、日本固有のズイナは、その葉に【アルロース(プシコース)】という希少糖を大量に含む植物であることが分かりました。
希少糖と言えば、カロリーがほとんどなく、糖尿病や肥満の方への予防効果が期待されている、健康食品の成分の一つです。
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植物的に面白いのが、ズイナがこのアルロースを使って、種を維持するための生存戦略を行っている可能性があることです。
実験を一つご紹介します。普通の水とアルロース入りの水でイネを育てたというものです。
結果はこちら。
アルロースを加えると、何と【イネの成長が抑制】されてしまったのです。
ズイナは、アルロースを含んだ自身の葉を周囲に落として、他の草の成長を抑えることによって、自分だけ優先的に成長できるようにしているのでは?
と推測されています。
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自らの命をいろんな方法でつなぎ、種を保存していくことが生命の本質であることを改めて感じます。
学名
~名は体を表す⁉…
学名は世界共通の名前です
Itea
-イテア-
ヤナギを意味する
virginica
-ヴィルギニカ-
北米バージニアの
美
植物たちは様々なシーンで
魅力的な姿を見せてくれます