#0034アメリカハナズオウCercis canadensis

アメリカハナズオウ
Cercis canadensis

枝から直接花が咲く

科名:マメ科
属名:ハナズオウ属
学名:Cercis canadensis
原産地:北アメリカ
開花期:3-4月
落葉低木

個性

植物たちには
それぞれ個性があります


・北アメリカに分布するハナズオウ属の落葉高木

・アメリカハナズオウの品種Cercis canadensis ‘Forest Pansy’は、新しい葉の色が赤紫みを帯びた銅色でカラーリーフとしても鑑賞価値が高い。

・葉はハート形で艶がある。

・日本におけるハナズオウは中国原産のハナズオウ(Cercis chinensis)が一般的。

・ハナズオウ(花蘇芳)の名の由来は「花色が蘇芳(スオウ)という赤色の染料の染め物に似ているから」

・枝から花咲く春の赤枝や幹から直接花をつけ実がなる。

・実はマメ科だけにサヤに入った実をつける。サヤエンドウがぶら下がっているようにつける。花もマメ科っぽい蝶型の花。

花色が蘇芳(スオウ)という赤色の染料の染物に似ている

春に枝から直接、赤紫色の花を密集して咲かせます。そして花が落ちた後に葉が生えてくるという変わり種。

ハナズオウのように枝(幹)から直接咲く花を幹生花(カンセイカ)と言います。
カカオ、カムカム、ジャボチカバ、パパイヤ、ドリアンなど南国フルーツに多く見られます。

ちなみに蘇芳(スオウ)の木は、ハナズオウと同一ではなく近縁種で、花色は黄色。

ハナズオウ属の一つに、地中海原産のセイヨウハナズオウ(C. siliquastrum)という木があります。こちらは、高さが10mほどになる落葉高木です。

イスカリオテのユダ※がセイヨウハナズオウの木で首を吊ったという伝説があり、
ユダの木とも呼ばれているそうです。(※イエスを裏切ったことから、裏切り者の代名詞のような人)

こういう話は、ちょっとドキッとします・・・。

ただこの話、確かか疑わしい点もあるようです。実は、地中海沿岸に分布することから、フランスで「ユダヤの木」と言われていたそうで、そこから「ユダの木」となったという話もあるとのこと。

もしこれがほんとなら裏切りのユダとは関係ないわけで、汚名を着せられたセイヨウハナズオウはたまったものではありませんね…。

学名

~名は体を表す⁉…
学名は世界共通の名前です


Cercis
-ケルシス-

小刀のさや
(鞘が似ていることから)

canadensis
-カナデンシス-

カナダの
(北米原産から)

植物たちは様々なシーンで
魅力的な姿を見せてくれます


アメリカハナズオウ

赤紫の葉がシックな印象を与える。