セイヨウニンジンボク
Vitex agnus-castus
純潔という名の花木
別名:チェストツリー
科名:シソ科
属名:ハマゴウ属
学名:Vitex agnus-castus
原産地:ヨーロッパ南部
開花期:7-9月
落葉低木
個性
植物たちには
それぞれ個性があります
・7月頃から淡い青から紫色の優しい色合いの花をつける。
・日本に自生するハマゴウ(Vitex rotundifolia)と同じ仲間。
・花や葉に香りがある。
・葉の形も広げた手のひらのようで美しい。
・ニンジンボクの名は、葉がチョウセンニンジンに似ていることが由来。
・耐暑性も耐寒性もあり生育旺盛で育てやすい。水はけのよい場所、寒風が当たらない場所が適している。
・女性の不調に効能のあるハーブとしてよく知られる。
・果実を細かく砕いた粉末状のハーブが市販されている。
・女性ホルモンに似た効能があり、服用の際は専門家の説明など十分に理解したうえで服用するように注意する。
セイヨウニンジンボクは、女性の内分泌系や、月経周期や月経にまつわるトラブルや消化器系の障害等に対して、薬草療法に使われていたそうで、ドイツでは、月経前症候群(PMS)の治療薬として認可もされているようです。
テイソウボク(貞操木)、ドイツでは伝統的に「Monk’s Pepper(修道士の胡椒)」、英語では「Chasteberry」や「Chaste Tree」と呼ばれています。Chasteは、純潔な、貞節な、処女の、を表す形容詞です。トラブルに悩んでいる女性に多大な貢献をしてきた植物です。
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ちなみにセイヨウニンジンボクの名ですが、その葉が朝鮮人参の葉に似ていることから名づけられたようです。
学名
~名は体を表す⁉…
学名は世界共通の名前です
Vitex
-ヴィテックス-
「vieo」…結ぶ
枝がしなやかで曲げやすく、
ハマゴウ属の植物が「かご」を組んだり結んだりできたことに由来
agnus-castus
-アグヌス-カストゥス-
「agnust」…子羊
+
「castus」…清純、汚れのない
ギリシャ語で貞操を意味する
(肉体的に)純潔な、貞節な
美
植物たちは様々なシーンで
魅力的な姿を見せてくれます
沢山の小さな青紫の花が集まる。
これから花を咲かせるところ。蕾もまた可愛らしい。
女性に寄り添い、ともに歩んできたその姿は美しく清楚な青。そして、薄い紫もまた高貴な印象を与えてくれます。